不動産CRMとは?仲介会社に必要な機能・選び方・業態別活用ガイド【2026年版】

DX・システム

CRMを使った顧客情報の整理と営業活動のイメージ
目次

不動産CRMは、顧客情報・反響・対応履歴・商談の進捗をまとめて管理し、仲介営業の追客と引き継ぎを支えるシステムです。選ぶ際は、①業態への適合性、②ポータルサイトなどとの連携、③現場での操作性、④総費用、⑤AI機能の実用性を確認します。

購入・売却・賃貸では、顧客との接点も商談の進め方も異なります。不動産特化型には業務に合わせて導入しやすい利点があり、汎用CRMには他部門との情報共有や独自の業務設計に対応しやすい利点があります。どちらがよいかは、自社の業務と既存システムによって変わります。

本記事では、必要な機能から主要10製品の概要、業態別の活用例、導入後の定着までを解説します。製品ごとの比較を深めたい方は「不動産CRM比較10選」もご覧ください。

まず改善したい業務を決め、必要な機能を満たす候補に絞り、同じ業務シナリオのデモで操作と費用を比較しましょう。

執筆:Facilo編集部(運営:株式会社Facilo)/情報確認日:2026年9月18日

不動産仲介の顧客管理を見直したい方へ

FaciloのAI駆動CRMについて、顧客情報・対応履歴をまとめて管理する仕組みをご紹介します。導入時に利用できる機能と連携範囲を、資料やデモでご確認ください。

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不動産向けCRM(顧客管理システム)とは?仲介会社に必要な理由

不動産向けCRMの役割は、誰が・どの顧客に・何を提案し・次にいつ対応するかを共有できる状態にすることです。顧客情報を登録するだけでなく、反響の受付から追客、内見、契約までの情報をつなげることで、対応漏れや引き継ぎ時の確認作業を減らします。

たとえば、購入希望者がポータルサイトから問い合わせた後、メールで条件を伝え、内見日程を電話で相談したとします。これらの情報が担当者のメールボックス、メモ、Excelに分かれていると、休みの日に別の担当者が対応するだけでも確認に時間がかかります。

顧客情報と接客履歴を一元化すれば、直前の会話や提案済み物件を確認してから対応できます。ただし、CRMを契約するだけで情報がそろうわけではありません。自動取得する情報と担当者が入力する情報を分け、更新ルールを決めることが必要です。

CRMの基本機能と役割

CRMはCustomer Relationship Managementの略で、「顧客関係管理」を意味します。不動産営業で使うシステムでは、主に次の機能が検討対象になります。

機能

具体的な役割

導入前に確認すること

顧客情報の一元管理

連絡先、希望条件、問い合わせ履歴を集約

顧客と物件・案件をどう関連付けるか

反響の取り込み

ポータルや自社サイトの問い合わせを登録

対応媒体、取込項目、処理タイミング

追客・対応履歴の管理

メール、LINE、電話などの履歴を共有

自動記録される範囲と手入力が必要な範囲

営業進捗の管理

初回対応、内見、申込、契約などの状況を可視化

自社の営業段階に合わせて設定できるか

分析・レポート

媒体別・担当者別の反響や成果を確認

集計条件、必要な入力項目、出力方法

すべてのCRMが上記の機能を同じ範囲で提供するわけではありません。「LINE対応」でも通知のみの場合と双方向のやり取りまで管理できる場合があります。機能名だけでなく、実際の操作と管理対象を確かめましょう。

汎用CRMと不動産特化型CRMの違い

不動産特化型CRMは、反響取込や物件提案など、仲介業務に合わせた機能を比較しやすい点が特徴です。一方、Salesforce、Zoho CRM、HubSpotなどの汎用CRMは、営業以外の部門も含めた情報共有や、独自の業務フローを設計する際に候補になります。

比較項目

汎用CRM

不動産特化型CRM

物件情報の扱い

項目設定、追加アプリ、外部連携などで設計

物件管理・提案機能を備える製品あり

ポータル反響取込

対応アプリや連携サービス、開発の要否を確認

対応ポータルと取込範囲を確認

追客テンプレート

自社の業務に合わせて設定

物件提案・内見案内などのひな型を備える製品あり

営業ステータス

業務に合わせて設計しやすい

仲介向けの段階が用意されている場合あり

他部門との共有

営業・マーケティング・サポートなどへの展開を検討しやすい

他システムとの連携範囲を確認

導入・運用費用

ライセンスに加え、設定・連携・保守の費用を確認

基本料金に含まれる業務範囲とオプションを確認

「汎用CRMでは物件情報を扱えない」「不動産特化型なら主要ポータルすべてに対応する」とは言い切れません。たとえば、FaciloのAI駆動CRM公式ページでも、Salesforceとのデータ連携について案内されています。対応可否は製品名だけでなく、既存契約や連携対象、運用方法まで含めて判断します。

CRM・SFA・MAの違いも押さえておきましょう。 CRMは顧客との関係管理、SFAは営業活動・案件管理、MAは見込み客への継続的な情報提供や反応の分析を主な目的とします。機能が重なる製品もあるため、自社で必要な業務を挙げて比較すると判断しやすくなります。詳しくは「不動産会社にSFAは必要?CRMとの違いと導入判断」をご覧ください。

Excel・スプレッドシート管理を見直すサイン

少人数で担当範囲が明確なら、Excelやスプレッドシートでも顧客管理は可能です。導入判断では人数や反響件数だけでなく、現在の運用で起きている困りごとを確認します。

  • [ ] 担当者や次回対応日がわからない顧客がいる:一覧を見ても、誰が次に何をするのか判断できない
  • [ ] 同じ顧客情報を複数箇所に転記している:反響メール、顧客台帳、報告書の間で入力が重複する
  • [ ] 休暇・異動時に接客履歴を引き継げない:担当者本人に聞かないと、提案済み物件や顧客の意向がわからない
  • [ ] 継続提案の対象者を把握できない:連絡の間隔が空いている顧客や、希望条件が変わった顧客を見落とす
  • [ ] 集計のたびに元データを確認している:月末の報告で、反響数や成約数の定義・重複を整理し直している

これは編集部が整理した点検項目であり、該当数で導入の要否が自動的に決まるものではありません。発生頻度と影響を記録し、管理ルールの改善で解消するか、システムの導入が必要かを見極めます。

たとえば、月100件の反響のうち5%で予定した追客が行われていないと仮定すると、年間では60件分の追客が未実施になります。これは計算例であり、業界の平均や失注件数を示す数字ではありません。まず自社の未対応件数を測ることが改善の出発点です。

国土交通省の令和6年度宅地建物取引業法の施行状況調査では、2025年3月末の宅地建物取引業者数は132,291業者です。この統計からCRMの導入率やExcel利用率はわかりません。自社の顧客管理を評価するときは、他社の導入有無よりも、自社の対応品質と業務負荷を基準にしましょう。

顧客が求める情報提供と、自社の対応を見直す参考に

Faciloの「福岡エリアにおける購入者・事業者の不動産DX意識調査」では、福岡の購入者と事業者のデジタル活用に対する意識を紹介しています。地域を限定した調査として、自社の顧客対応を考える材料にご活用ください。

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不動産CRMで確認したい機能【5カテゴリ×業態別マトリクス】

機能は①反響管理、②追客・提案、③営業管理、④外部連携、⑤分析・AIの5つに分けて整理すると比較しやすくなります。業態ごとに重点を置く機能は変わりますが、AIを含むすべての機能が必須というわけではありません。

以下は製品の優劣を採点した表ではなく、自社の要件を整理するための編集部の目安です。賃貸管理は、仲介営業のCRMだけでは家賃・契約・修繕などを管理しきれないため、賃貸管理システムとの役割分担を前提にします。

業態別の機能確認マトリクス

機能カテゴリ

売買(購入)

売買(売却)

賃貸仲介

賃貸管理

事業用

①反響管理

購入相談・物件問合せ

査定依頼・売却相談

物件問合せ・来店予約

入居者・オーナーの問合せ

法人・担当者・案件の紐付け

②追客・提案

希望条件と提案履歴

売却意向と査定後の追客

入居時期と条件変更

更新・各種案内

用途や投資条件に応じた提案

③営業管理

内見から契約までの進捗

媒介取得・販売活動・契約

来店・内見・申込

対応案件の期限・担当

複数関係者との交渉経緯

④外部連携

物件DB・ポータル

査定・売却活動支援

ポータル・申込システム

契約・家賃・修繕管理

ファイル・社内承認

⑤分析・AI

追客対象の優先順位

媒介獲得過程・報告支援

初動対応・来店への転換

対応時間・問合せ傾向

案件進捗・履歴要約

①反響管理:反響取込・担当割当・顧客情報の一元管理

ポータルサイトからの問い合わせが多い会社では、反響の自動取込が転記作業の削減につながります。一方、紹介や既存顧客からの相談が中心なら、手動登録のしやすさや過去の取引履歴との紐付けが重要になります。

確認したいのは、次の4点です。

  • 取込対象:SUUMO・LIFULL HOME'S・アットホーム、自社サイト、一括査定サイトなど、自社で使う媒体に対応しているか
  • 担当割当:エリアや案件種別、勤務状況に応じて担当を決められるか。自動割当後に手動変更できるか
  • 重複の扱い:同じ顧客が複数物件に問い合わせた際、顧客情報を統合しても各問い合わせ履歴を残せるか
  • 未対応の把握:反響を取り込めなかった場合や、担当者が未対応の場合に気づけるか

「取込ができるか」だけでなく、「失敗したときに気づけるか」まで確かめると、実際の運用に近い評価ができます。メールアドレスを家族で共有するケースなど、機械的な名寄せでは判断しにくい情報は、人が確認して統合する運用が必要です。

顧客と物件の関係を整理する考え方は「不動産データベースの種類と活用方法」でも解説しています。

②追客・提案:メール・LINE・物件マッチング・顧客マイページ

追客機能は、連絡を自動化する機能と、営業が提案を考えるための情報を集める機能に分けて見ると整理できます。

機能

できることの例

確認すべき条件

自動追客

条件や経過日数に応じたメール・メッセージ配信

配信停止、担当者の連絡との重複防止、チャネル別費用

物件マッチング

希望条件と物件データを照合

データの対象範囲、更新頻度、条件変更の反映

顧客マイページ

提案物件や資料を顧客専用ページで共有

スマホでの見やすさ、アクセス方法、公開範囲

行動ログ

閲覧物件・回数などを記録

何を測定できるか、記録の反映時間

複数チャネルの管理

メール・LINE・SMSなどの履歴を集約

双方向対応の有無、既存アカウントの利用可否

物件の閲覧回数が増えたことは、連絡のきっかけになります。ただし、それだけで購入意欲や成約可能性が確定するわけではありません。顧客が資料を比較しているのか、家族と相談しているのかを会話で確認し、次の提案につなげます。

自動配信も、最初に登録した希望条件のまま続けると、状況に合わない連絡になりかねません。条件の更新、提案済み物件の整理、契約・検討休止時の配信停止を、日常の運用に組み込みましょう。不動産営業支援ツールとの比較では、顧客管理と物件提案のどちらを重点的に改善したいかを決めておくと選びやすくなります。

③営業管理:進捗・活動履歴・次回対応の可視化

営業管理では、担当者別の数字を並べるだけでなく、次に動くべき案件を見つけられることが重要です。

  • 案件の進捗:初回対応、面談、内見、申込、契約などの段階を共有する
  • 活動履歴:メール送信や架電、面談の内容を残す。自動記録できない活動の入力方法も決める
  • 次回対応:担当者・期限・対応内容をセットで管理する
  • 案件の停滞:期限超過や長期間更新されていない案件を抽出する
  • 目標と実績:担当者・店舗ごとの反響、面談、成約を同じ定義で集計する

「内見済み」のようなステータスだけでは、次の行動はわかりません。「住宅ローンの事前審査結果を確認して、金曜日に代替物件を提案する」まで記録できれば、担当者自身の追客にも上長の支援にも役立ちます。

家賃・契約更新・修繕などの管理業務も必要な場合は、不動産管理システムの機能と分けて要件を整理します。CRMにすべてを集約するか、必要な情報だけ連携させるかを検討しましょう。

④外部連携:ポータル・LINE・電子契約・会計

連携機能を比較する際は、「連携あり」という表示から一歩進めて、データの方向と更新頻度まで確認します。

連携先

確認事項

ポータルサイト

問い合わせの取込と物件の一括入稿は別機能。どちらに対応するか

LINE

通知のみか、双方向チャットか。既存のLINE公式アカウントを利用できるか

物件データベース

対象物件、取込方法、利用条件、情報更新のタイミング

電子契約・申込

顧客・物件・契約情報のどこまで引き継げるか

会計・請求

売上見込み、請求、入金実績のうち何を連携するか

電話・SMS

通話や送信履歴の記録範囲、別契約の要否、従量料金

たとえば「CSV連携」は、人がファイルを出力・取り込む運用の場合があります。「API連携」でも、連携対象が連絡先だけなら、商談や物件情報は別途入力が必要です。どちらが自社の正本なのか、片方で修正した内容がもう片方へ反映されるのかも確認してください。

ポータルサイトの位置づけや集客との関係は「不動産ポータルサイトの活用法」をご覧ください。集客用ポータルと、提案物件を顧客に共有するマイページは役割が異なります。

⑤分析・AI:データを判断に使う機能

分析の前提になるのは、数字の定義をそろえることです。同じ顧客から複数物件への問い合わせを「反響3件」と数えるのか「顧客1名」と数えるのかで、来店率や成約率は変わります。

反響元別レポートでは、件数だけでなく、重複を除いた顧客数、初回対応、面談・内見、契約まで追えるかを確認します。担当者別の比較でも、配分された案件の条件や検討段階が異なることを踏まえましょう。

AIについては、文章の作成・要約、対応対象の提案、情報更新の補助など、目的ごとに評価します。通常の条件分岐による自動化とAIによる推定は区別し、「現在利用できる機能」「追加契約が必要な機能」「開発中の機能」を分けて比較することが大切です。

顧客情報と接客履歴をまとめて確認したい方へ

FaciloのAI駆動CRMでは、反響や顧客とのやり取りを管理する仕組みを紹介しています。自社で使うチャネルや既存システムとの組み合わせを、具体的な画面でご確認ください。

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不動産CRMの選び方|失敗を防ぐ5つの判断基準

最初に決めるのは製品名ではなく、CRMで改善する業務です。業態・連携・操作性で使える候補を絞り、初期費用を含む総費用と、AIを含む追加機能の必要性を比較しましょう。

「便利そうな機能がある」だけでは、現場で使い続けられるかは判断できません。現在の困りごとを具体的な操作に置き換え、複数製品のデモで同じ業務を試すと違いが見えます。

①業態適合性:購入・売却・賃貸・管理で必要機能を分ける

業態

優先して確かめたいこと

売買(購入)

条件変更を踏まえた物件提案、提案履歴、内見までの進捗

売買(売却)

査定後の追客、媒介取得までの管理、売却活動支援との連携

賃貸仲介

反響取込、入居時期、LINE対応、来店・内見予約

賃貸管理

入居者・オーナー対応と、契約・家賃・修繕管理との連携

事業用

法人と複数担当者の紐付け、物件・案件別の履歴、資料共有

兼業する会社では、共通の顧客情報を一つにまとめながら、業態ごとに営業段階を分けられるかを確認します。売上の主軸だけで決めると、もう一方の業務に入力の重複が生まれることがあります。共通管理の利点と、業態別の専門ツールを使う利点を比べて判断してください。

②ポータルサイト連携の対応範囲

現在利用している媒体を一覧にし、各製品の対応表と照合します。SUUMOなどの物件ポータルだけでなく、自社サイト、売却の一括査定サイト、紹介経由の問い合わせも確認対象です。

デモでは次の点を確認しましょう。

  • 反響を受信してからCRMに登録されるまでの流れと時間
  • 顧客名・連絡先・対象物件・希望条件のうち、自動で取り込める項目
  • 同一顧客の再問い合わせや、既存担当者がいる場合の扱い
  • 取込エラーの通知方法と、再取り込みの手順
  • ポータル側の仕様変更時のサポート窓口と対応範囲

自動返信で受付を伝えられても、顧客の質問に回答できているとは限りません。受付連絡と、空室状況・内見条件などへの具体的な回答を分け、有人対応が必要な問い合わせを残さない運用を設計します。

③操作性と現場定着のしやすさ

現場で確かめたいのは、顧客情報を開く、履歴を確認する、対応を記録する、次の予定を入れるという一連の操作です。画面の印象だけではなく、日常業務がどこまで完了するかを見ます。

  • スマートフォンでの操作:外出先で履歴確認や記録ができるか
  • 入力項目:必須項目を絞れるか。自動取得した情報を二重入力しなくてよいか
  • 情報の探しやすさ:電話番号、物件名、希望エリアなどで顧客を探せるか
  • 引き継ぎ:他の担当者でも経緯と次の対応を理解できるか
  • 研修・サポート:初期設定だけでなく、利用開始後の質問にも対応してもらえるか

無料トライアルがあれば現場担当者に試してもらい、ない場合は自社の業務を想定したデモを依頼します。管理者だけで選ばず、日々入力する担当者と、休暇時に代理対応する担当者の両方で確認すると、運用上の抜けを見つけやすくなります。

④料金体系:アカウント・店舗・従量課金を総費用で比較する

課金モデル

主な計算方法

確認すること

アカウント課金

利用人数×単価

閲覧専用ユーザー、最低契約人数、人数変更の扱い

店舗課金

店舗数×単価

1店舗で使える人数、複数店舗をまたぐ担当者の扱い

従量課金

送信数・顧客数・利用量など

何が課金対象か、超過料金、利用上限

定額・パッケージ

契約プランごとの料金

含まれる機能、容量、連携・サポートの追加費用

比較する際は、同じ利用人数・店舗数・機能範囲で見積もりをそろえます。初期設定、データ移行、研修、SMS配信、外部連携、AI利用量などが別料金になるかも確認してください。最低契約期間や解約時のデータ出力も、運用費用の一部として見ておきます。

費用対効果は、追加成約による利益と業務時間の削減を分けて試算します。仲介手数料の売上がそのまま利益になるわけではないため、「1件成約すれば元が取れる」と決めつけず、追加対応の人件費や導入・移行の負担も含めましょう。試算を検討する際は「不動産CRM比較10選」も参考になります。

⑤AI機能の実用性と提供状況

AIの有無より先に、「何に使うか」を決めます。返信文の作成を助けたいのか、引き継ぎ時の要約が必要なのか、追客対象の優先順位を考える材料が欲しいのかで、評価方法は変わります。

デモでは、成功例だけでなく、希望条件が途中で変わった顧客、複数物件を並行検討する顧客など、自社で起こりやすい状況を試します。誤った内容を修正できるか、判断の根拠となる履歴を確認できるか、人の承認後に送信・更新する設定があるかも確認しましょう。

将来の開発計画は参考になりますが、導入直後に必要な機能の代わりにはなりません。契約時点で利用できる機能・提供予定日・追加料金を区別して確認します。

比較を始める前に整理するチェックリスト

  • [ ] 主力業態と、併せて管理したい業態
  • [ ] 月間反響数・顧客数・利用人数・店舗数
  • [ ] 利用中のポータル、連絡手段、物件・契約管理システム
  • [ ] 必須機能と、導入後に検討する機能
  • [ ] 初期費用と月額費用の予算
  • [ ] 導入責任者、運用ルールを決める人、現場の相談窓口

導入後にどう使うかまで確認したい方へ

Faciloの導入事例集では、仲介会社の課題や活用方法を紹介しています。自社と近い業務の事例を、比較検討の参考にご覧ください。

導入事例集をダウンロード(無料)

不動産向けCRM主要10選【概要比較表】

不動産に特化した顧客管理・追客サービスと、業種を問わず使える汎用CRMを比較します。各製品は得意な業務や契約範囲が異なるため、表の機能数で順位を付けず、自社の必須要件に合うかを確認してください。

ここでは全体像をつかめるように概要をまとめています。詳細な選定は「不動産CRM比較10選」をご覧ください。

主要10製品の概要

製品・サービス

検討対象となる業務

料金の確認方法

主な確認ポイント

Facilo AI駆動CRM(当社)

不動産仲介の反響・顧客・対応履歴管理

初期費用+利用人数に応じた月額。公式フォームで見積もり

既存システム連携、利用可能な機能。公式一覧のAI機能は開発中表記

ITANDI 売買 PropoCloud

売買仲介の追客・提案

導入範囲を伝えて問い合わせ

物件提案・追客支援、必要な機能の契約範囲

KASIKA

売買仲介・住宅会社の継続追客

導入条件・オプションを問い合わせ

自動追客、Web閲覧履歴、顧客の関心把握

みらいえ

不動産仲介の顧客管理・物件提案

顧客管理単体か他機能併用かを伝えて問い合わせ

反響取込、AIを活用した追客、マイページ

カナリークラウド

不動産仲介の顧客管理・営業支援

利用条件に応じて問い合わせ

自動追客、物件紹介、分析機能

いい生活賃貸クラウド 営業支援

主に賃貸仲介の反響・追客・来店管理

利用機能・関連サービスを含めて問い合わせ

反響自動取込、LINE等の対応、来店予約

ITANDI 賃貸仲介

賃貸仲介の反響・追客

利用条件を伝えて問い合わせ

自動返信、LINE・チャット、マイページ

Salesforce

業種を問わない顧客・案件管理

Free Suiteあり。Starter Suiteは月額3,000円/ユーザー(税抜)

プラン別機能、アプリ・連携の費用、設定体制

Zoho CRM

業種を問わない顧客・営業管理

3ユーザーまで無料。有料は月額1,760円/ユーザー〜(税抜・年間契約)

無料版の制限、ワークフロー、Zia等の対象プラン

HubSpot CRM

顧客情報と営業・マーケティング業務の連携

無料版あり(2ユーザー・1,000コンタクトまで)。有料版は機能・契約条件による

各製品の機能範囲、利用人数、コンタクト数、AI利用条件

※2026年9月18日に確認した公式情報に基づきます。最低料金のプランで本文中の全機能を利用できることを示す表ではありません。問い合わせ型の製品については根拠のない概算を掲載せず、必要な業務範囲を伝えて比較見積もりを取る形としています。名称から連想される業態に限らず、対象業務の詳細は各社へ確認してください。

売買仲介で検討するサービス

**Facilo AI駆動CRM(当社サービス)**は、反響や接客履歴を管理する製品として案内しています。Facilo全体や物件購入クラウドと同一の製品ではないため、利用したい機能がどのサービスに含まれるかを確認してください。公式機能一覧で「開発中」とされるAI機能は、提供済み機能と分けて検討する必要があります。

ITANDI 売買 PropoCloudは、売買仲介の追客・提案を支援するサービスです。購入希望者向けの物件提案に加え、売主向けの提案文作成を支援するAI機能も公式に案内されています。旧称の「プロポクラウド」と混在する情報もあるため、現行サービスの契約範囲で比較しましょう。売主提案向けAI文章生成の公式発表

KASIKAは、Cocoliveが提供する住宅・不動産業界向けの営業支援・自動追客ツールです。Web閲覧履歴などを手掛かりに継続的な追客を行う用途で候補になります。顧客情報の管理だけでなく、自社サイトや配信コンテンツも含めた運用を確認することが大切です。

みらいえは、顧客管理・反響取込・物件提案などを提供するサービスです。ホームページや物件管理・コンバーターとの組み合わせも検討できますが、顧客管理単体でも利用可能と案内されています。物件の一括入稿も検討している場合は、顧客管理と物件情報の入力・掲載をどのようにつなげられるかを確認しましょう。みらいえ顧客管理の公式案内

賃貸仲介で検討するサービス

カナリークラウドは、不動産仲介向けの顧客管理・営業支援システムです。公式には自動追客、物件紹介、分析などの機能が紹介されています。自社の反響経路や担当者の配分、来店までの運用を当てはめて確認しましょう。運営会社のサービス案内

いい生活賃貸クラウド 営業支援は、反響取込、複数チャネルでの顧客対応、物件紹介、来店予約などを支援します。「いい生活」という会社・サービス群全体と、この営業支援製品の機能は分けて比較します。家賃・契約・修繕管理まで必要な場合は、関連製品との組み合わせを確認してください。

**ITANDI 賃貸仲介(旧:ノマドクラウド)**は、賃貸仲介の反響対応と追客を支援します。自動返信、LINE・チャット、入居希望者向けマイページなどが案内されています。物件確認や初期費用案内を自動化したい場合は、対象物件や連携条件も含めて確認します。運営会社による機能紹介

汎用CRM

Salesforceは、顧客・商談・営業プロセスを管理する基盤として検討できます。自社の業務に合わせた設定や拡張の選択肢がある一方、選ぶプランや連携方法によって費用・構築範囲は変わります。必ず自社開発が必要とは限らないため、既存アプリや連携サービスも含めて確認しましょう。

Zoho CRMは、無料版から顧客管理を始められ、業務の自動化や分析を有料プランで広げられる製品です。無料版と有料版では利用できる機能・上限が異なります。不動産ポータルなどとの接続を含めた必要機能が、検討する契約に含まれるかを確認してください。

HubSpot CRMは、営業・マーケティング・カスタマーサービスなどで顧客情報を共有する基盤です。問い合わせフォームや自社コンテンツから得た顧客情報を活用したい場合に検討できます。無料版でも基本的な管理は可能ですが、人数やデータ件数、高度な自動化には条件があるため、運用規模に合わせて見積もります。

営業活動や案件の可視化を重視する場合は「不動産向けSFAの導入判断」も参考にしてください。

比較候補としてFaciloを詳しく確認する

製品選びでは、自社の業務に合うかを実際の画面で確かめることが大切です。FaciloのAI駆動CRMも、必要な機能と提供状況を確認したうえでご検討ください。

AI駆動CRMのサービス資料をダウンロード(無料)

【業態別】不動産CRMで改善できる課題と活用シーン

購入では提案の継続、売却では査定後の追客と活動情報の共有、賃貸では反響から来店までの対応、事業用では複数関係者との案件管理が主な活用場面です。CRM単体で完結する業務と、専門ツールとの連携が必要な業務を分けて考えましょう。

売買仲介(購入):物件提案を担当者の記憶に頼らない

購入希望者の検討は、問い合わせた物件だけで終わるとは限りません。内見後に予算やエリアが変わることもあります。CRMには当初の希望条件だけでなく、変更理由や提案への反応も残します。

たとえば「駅徒歩10分以内」から「学区を優先し、徒歩15分まで検討」に変わった場合、条件欄の更新だけでなく、家族で何を重視するようになったかまで記録すると、次の担当者も提案を組み立てやすくなります。

  • 条件と提案履歴をつなぐ:何を紹介し、なぜ検討から外れたかを共有する
  • 閲覧情報を会話のきっかけにする:関心の変化を確認し、条件を更新する
  • 次の行動を決める:物件の追加提案、内見日程、資金計画の相談を期限付きで管理する

自社の実例として、小田急不動産・海老名店の導入事例では、物件購入クラウドの活用により、物件提案までの作業時間が以前の半分以下になったと担当者が説明しています。同店では顧客登録とマイページ作成を徹底し、お気に入り物件を内見につなげる運用も行っています。

これは取材先の個別事例であり、AI駆動CRMの導入効果や全社平均を示す数字ではありません。参考にしたいのは、機能の導入と同時に、店舗での使い方を具体的に決めている点です。物件提案を支援する営業ツールとの役割分担も整理しましょう。

購入希望者への提案を効率化したい方へ

Faciloの物件購入クラウドは、マイページでの物件共有、自動帯替え、顧客の閲覧状況の確認などで、提案と追客を支援します。CRMとの役割分担を含め、サービス資料でご確認ください。

物件購入クラウドのサービス資料をダウンロード(無料)

売買仲介(売却):査定後の追客と売主への情報共有をつなぐ

売却では、査定依頼がそのまま媒介契約につながるとは限りません。売却希望時期、住み替えの予定、査定価格への反応などを記録し、次の連絡時期を管理することが重要です。

媒介契約後は、反響、内見、販売活動の情報を売主と共有します。CRMで顧客との接点を管理し、売却活動支援ツールで報告内容をまとめるなど、必要な仕組みを組み合わせます。

  • 査定から媒介取得までの経緯を管理:価格だけでなく、売主の判断条件と次回連絡日を残す
  • 販売活動の情報を集約:内見や問い合わせ、価格に関する相談を記録する
  • 報告の作成・共有を支援:自動生成に対応する製品では下書きを使い、内容を確認して共有する

報告書の作成時間は、集める情報や社内の承認手順によって異なります。「一般に1物件2時間」といった固定値を置かず、データ収集、文章作成、確認、送付に分けて自社の時間を測ると、改善する工程が明確になります。

売主への報告や情報共有を効率化したい方へ

Faciloの物件売却クラウドは、売主マイページや競合物件レポート、AIによる報告文作成支援などを提供しています。販売活動の情報をどのように共有できるか、資料でご確認ください。

物件売却クラウドのサービス資料をダウンロード(無料)

賃貸仲介:反響受付と具体的な回答を分けて管理する

賃貸仲介では、入居希望時期や空室状況によって次の対応が変わります。反響の自動登録・受付返信だけで完了とせず、顧客の質問に回答し、来店や内見の予定につなげる管理が必要です。

業務

起こりやすい課題

CRM活用時の運用例

反響受付

複数媒体を個別確認する

一覧で新規・既存顧客を確認し担当を決める

初回対応

受付済みでも質問に未回答

自動返信と有人回答の状況を分けて管理する

LINE対応

担当者以外が履歴を追えない

対応するアカウント・チャネルの履歴を共有する

来店・内見

予約変更が別の管理表に反映されない

予約情報と顧客の進捗を関連付ける

連絡の速さと、回答の正確さの両方が必要です。自動返信に空室状況や初期費用を含める場合は、どのデータをもとに回答するかを確かめます。入居申込、審査、契約手続きまでつなぐ場合は、申込システムや賃貸管理システムとの連携条件も確認しましょう。

事業用不動産:法人・担当者・案件の関係を整理する

事業用では、一つの法人に複数の担当者や案件があり、仲介会社・管理会社なども関係することがあります。会社名だけでまとめると、どの案件の相談か判断しにくくなります。

確認したいのは、法人、連絡先、物件、案件を関連付けられるかです。同じ法人が店舗出店と投資物件の購入を並行して検討する場合も、それぞれの条件・決裁者・期限を分けて管理します。

  • 関係者を明確にする:窓口、決裁者、資料の共有先を案件ごとに記録する
  • 資料の版を管理する:物件概要書や条件表の最新版を特定できるようにする
  • 交渉経緯を残す:価格や引き渡し条件が変わった理由を履歴に残す
  • 公開範囲を制御する:案件や資料ごとに、誰が閲覧できるかを設定する

スレッドやファイル共有は、必要な相手と必要な範囲で使えることが重要です。特定製品にすべての階層管理や業者間通信があると仮定せず、デモで自社の案件を再現して確認しましょう。

業態別の改善ポイントと測定指標

業態

改善したい状態

導入後に確認する指標の例

売買(購入)

提案履歴と条件変更を共有できる

提案準備時間、継続提案件数、内見への転換

売買(売却)

査定後の追客と販売活動報告を継続できる

未対応件数、媒介獲得までの進捗、報告作成時間

賃貸仲介

受付から回答・来店まで追跡できる

有人初回対応までの時間、来店率、予約変更の反映

事業用

関係者・資料・交渉経緯を引き継げる

引き継ぎ時の確認時間、期限超過案件数

これらは効果を測るための指標例であり、導入後の成果を保証するものではありません。導入前にも同じ定義で測り、反響数や担当案件の違いを踏まえて比較してください。

不動産CRMのAI機能|2026年の動向と確認ポイント

AIは、文章や履歴の整理、対応対象の提案、営業判断の補助に活用されています。ただし、製品によって提供範囲が異なり、開発中の機能も含まれます。名称や機能数より、実際に使える業務と、人が確認する手順を比較することが重要です。

不動産CRMで検討したいAI活用の5つの方向性

方向性

活用する場面

評価時の確認事項

①アクションの提案

未対応の顧客や次の行動を見つける

提案の根拠となる履歴、誤検知の修正方法

②対話・履歴の要約

引き継ぎや商談前に経緯を把握する

要約対象のチャネル、原文へのアクセス、重要事項の抜け

③情報更新の補助

会話から顧客条件や案件状況を整理する

自動確定か人の承認が必要か、変更履歴を戻せるか

④担当者の推薦

条件や対応実績を参考に担当を決める

勤務状況・案件負荷を反映できるか、手動変更できるか

⑤スコアリング

優先して確認する顧客を絞る

スコアの意味、必要なデータ量、自社業務での妥当性

上表は比較の観点を整理したもので、すべての不動産CRMに5機能が搭載されていることを示すものではありません。閲覧回数の集計や条件による自動振り分けなど、AIを使わない仕組みで十分な場合もあります。

AI搭載CRMを評価する3つのポイント

1.自社で使う情報を扱えるか。 「不動産特化」と表示されていても、自社で使う物件データや顧客履歴を参照できるとは限りません。対応する資料形式、履歴の範囲、入力するデータを具体的に確認します。

2.出力を確認・修正できるか。 顧客の条件を誤って要約したり、物件にない設備を提案文へ書き込んだりする可能性は残ります。原情報と照合し、送信・更新前に担当者が確認する流れを組み込みましょう。

3.費用とデータの扱いが明確か。 基本料金に含まれる回数、従量料金、利用データの保存や学習利用の条件を確認します。利用を続ければ必ず精度が上がるとは限らないため、自社で確認する指標と改善方法を決めておくことが大切です。

公式情報で確認できる活用例

提案文の作成支援では、ITANDI 売買 PropoCloudが売主への提案文を生成する機能を案内しています。文章作成の出発点として使い、送付前に物件情報や顧客の状況と合っているかを確認する用途です。公式発表

顧客の優先順位付けや文章作成支援では、KASIKAの公式発表がAIレコメンドやAI文書生成などの取り組みを紹介しています。ロードマップに記載された機能は、導入時点の提供状況を確認して評価します。Cocoliveの公式発表

顧客管理の補助では、FaciloのAI駆動CRMがアクション提案や履歴要約などを紹介しています。ただし、2026年9月18日に確認した公式の機能一覧ではAI機能に「開発中」と明記されています。利用を検討する際は、提供済み機能と開発予定を分けて確認してください。Facilo AI駆動CRMの機能一覧

不動産業務全体でAIをどう活用するかは「不動産AIの活用事例とツール」、営業支援との組み合わせは「不動産営業支援ツール」をご覧ください。

AI駆動CRMの提供状況を確認する

FaciloのAI駆動CRMについて、導入時に使える機能と開発中の機能を分けてご案内します。自社で改善したい業務をお伝えいただき、利用条件をご確認ください。

AI駆動CRMのサービス資料をダウンロード(無料)

CRM導入の進め方|検討から定着までの3ステップ

CRM導入は、①要件整理と比較、②データ移行と運用確認、③定着と効果測定の順に進めます。必要な期間はデータ量や連携範囲によって変わるため、期限だけを先に決めず、各段階の完了条件を明確にしましょう。

Step 1:要件整理と比較検討

最初に、反響受付から成約までの業務を書き出し、対応漏れ・転記・集計など、改善したい箇所を絞ります。営業担当者が困っていることと、管理者が確認したいことを分けて聞くと、必要な機能を整理しやすくなります。

この段階で決めること

  • 対象業務と、今回の導入では扱わない業務
  • 必須機能と追加候補、利用人数、予算
  • 既存システムとの役割分担と正本となるデータ
  • 導入前後に比較する指標
  • 導入責任者、現場の担当者、問い合わせ窓口

候補を数製品に絞ったら、同じ業務シナリオでデモを行います。「反響を登録し、重複を確認し、担当者が返信し、次回予定を入れる」といった一連の流れで確認すると、機能一覧では見えない手間がわかります。

Step 2:データ移行と運用確認

移行対象は顧客名や連絡先だけではありません。希望条件、対応履歴、担当者、進捗、次回予定、配信停止の設定まで、引き継ぐ情報を洗い出します。旧システムの添付ファイルや履歴がすべて移せるとは限らないため、移行可能な形式と範囲を確認してください。

切り替え前の確認事項

  • 重複顧客、表記揺れ、不要なデータを整理する
  • 少量のデータで試験移行し、件数・項目・文字化け・紐付けを照合する
  • 配信停止対象と契約済み顧客に、自動追客が送られないことを確認する
  • 一部の店舗やチームで操作・通知・権限を確認する
  • 切替日、旧システムの参照期限、トラブル時の戻し方を決める

並行運用を行う場合は、両方のシステムから同じ顧客に連絡しないよう、どちらを更新し、どちらから送信するかを明確にします。期間を長くするだけでは、二重入力や情報の不一致が増えることもあります。

たとえば「切替日以降の新規入力と自動配信は新CRMに統一し、旧システムは参照専用にする」と決めます。契約済み顧客への追客が残る、配信停止設定が移っていない、といった不備があれば、該当する自動配信を止めてから設定を修正してください。

Step 3:定着と効果測定

導入後は、ログイン人数だけでなく、業務に必要な情報がそろっているかを確認します。たとえば、対応中の顧客に担当者と次回予定が設定されているか、代理対応する人が履歴を理解できるかを見ます。

  • 利用状況:未入力が多い項目や、二重作業が残る工程を確認する
  • 現場の困りごと:操作の不明点、入力負荷、通知の多さを早めに修正する
  • 管理者の活用:朝会や案件相談でCRMの画面を使い、別資料への再集計を減らす
  • 効果測定:導入前と同じ定義で、対応時間・提案数・面談・成約などを比較する

反響数や季節要因が変わるため、導入前後の売上だけで効果を判断しないことも大切です。改善が見られない場合は、ツールの機能不足と運用上の問題を切り分けます。製品の比較や導入判断を深める際は「不動産CRM比較10選」をご覧ください。

Faciloの導入・既存システムとの併用をご相談ください

現在の業務や顧客管理の方法を伺い、Faciloで支援できる範囲をご案内します。データ移行、連携、利用人数に応じた費用も併せてご相談いただけます。

Faciloの導入について相談する

不動産CRMに関するよくある質問(FAQ)

CRMの必要性は人数だけでなく、対応漏れや転記の負担から判断します。費用・移行・セキュリティは製品ごとの条件と、自社の運用体制を併せて確認しましょう。

Q1:不動産CRMの導入費用・月額相場は?

一律の相場は示せませんが、Zoho CRMは3ユーザーまで無料、有料版は月額1,760円/ユーザーからです(税抜・年間契約、2026年9月18日確認)。不動産特化型には個別見積もりの製品もあります。必要機能と人数をそろえ、初期費用・移行・連携・配信料金を含む総額で比較しましょう。

Q2:小規模な仲介会社(5名以下)でもCRMは必要?

人数だけでは決まりません。対応漏れ、転記、引き継ぎの負担があり、その改善効果が導入・運用の負担を上回るなら候補になります。管理ルールの見直しで解消できるかも併せて検討します。

Q3:CRMを営業が使ってくれない場合の対処法は?

使わない理由を確認します。二重入力なら連携や項目削減、操作が難しいなら研修、使う意味が伝わらないなら日常業務での活用例を整えます。管理者自身もCRMを使って案件相談を行うことが大切です。

Q4:賃貸仲介と売買仲介でCRMは分けるべき?

共通の顧客情報を持つ利点と、業態に特化した機能の必要性を比較します。一つのCRMで業態別に管理する方法も、専門ツールを連携させる方法もあります。二重入力の有無まで確認しましょう。

Q5:デジタル化・AI導入補助金は不動産CRMにも使える?

対象者・登録ITツール・申請枠などの要件を満たす場合に検討できます。製品名だけで判断せず、デジタル化・AI導入補助金2026の公式サイトと販売事業者で対象範囲や申請条件を確認してください。

Q6:CRMのデータ移行にかかる期間と費用は?

データ量、形式、添付ファイルや履歴の範囲、連携の有無で変わります。Excelからでも重複や表記揺れの整理は必要です。試験移行で対象件数と必要作業を確かめてから、日程と費用を見積もります。

Q7:CRMのデータをクラウドに保存しても安全?

クラウドであってもリスクはゼロになりません。認証の対象範囲、暗号化、権限管理、バックアップ、事故時の対応を確認します。自社でも多要素認証や退職者の権限削除などの運用が必要です。

個人データの取扱いは、個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」の安全管理措置や委託先の監督に関する記載も参照し、自社の運用に必要な対応を確認してください。

自社の人数や既存システムに合う導入方法は、Faciloの導入相談でご確認いただけます。

まとめ|不動産CRM選びで最も重要なこと

不動産CRMは、自社の顧客対応の流れに合い、現場で情報を更新・共有できることが重要です。業態、連携、操作性、総費用、AIの実用性を確認し、導入後に誰がどう使うかまで決めて選びましょう。

最初の一歩は、現在の対応漏れや転記作業を洗い出し、必須機能を決めることです。そのうえで同じ業務を複数製品のデモで試し、営業担当者と管理者の両方で確認します。AI機能は、開発中のものと現在使えるものを分けて評価してください。

Faciloでは、AI駆動CRMに加え、物件購入クラウドや物件売却クラウドなど、仲介業務を支援するサービスを展開しています。自社の課題に合う組み合わせや連携範囲を、資料・デモでご確認ください。