【賃貸・売買仲介会社向け】不動産ヒアリングシートを活用した成約率向上のポイントとは?
不動産仲介業務では、顧客のニーズをしっかり把握し、満足度の高い物件を提案することが重要です。
そのためのツールとしてヒアリングシートは欠かせませんが、ただ使うだけでは十分な効果が得られないこともあります。実際、どのように活用すれば営業効率が上がり、成約率アップにつながるのか悩む声も多く聞かれます。
そこで本記事では、不動産仲介におけるヒアリングシートの活用法や成約率向上に役立つコツ、テンプレートのつくり方について詳しくご紹介します。
目次[非表示]
- 1.不動産ヒアリングシートとは?
- 2.不動産ヒアリングシートが重要な理由
- 2.1.顧客ニーズを正確に把握できる
- 2.2.顧客の詳細な情報を把握できる
- 2.3.必要な情報の聞き忘れを防げる
- 2.4.ヒアリング精度のばらつきをなくせる
- 2.5.後から見返せる
- 3.ヒアリングシートに盛り込むべき内容
- 3.1.購入を考えたきっかけ
- 3.2.希望条件
- 3.3.予算とローンの有無
- 3.4.現状の悩みや改善したいポイント
- 3.5.よく足を運ぶエリアや地域
- 3.6.購入・引越し検討時期
- 3.7.疑問点や不安点
- 4.ヒアリングシートの基本的な使い方
- 4.1.初回ヒアリングで必要な情報を得る
- 4.2.優先順位を明確にする
- 4.3.顧客に物件を比較してもらう
- 5.ヒアリングシートを最大限活用した営業術
- 5.1.事前のアンケート(問診票)を送る
- 5.2.図や写真を活用する
- 5.3.内覧した日付や物件を紹介した日付を記録しておく
- 5.4.提案した物件に対する反応や感想を記録する
- 5.5.他社で内覧済みの物件もチェックする
- 5.6.顧客の不安を解消する
- 6.不動産業界のヒアリングシートのテンプレート作成方法2つ
- 7.不動産仲介のヒアリングシート活用ならFacilo(ファシロ)
不動産ヒアリングシートとは?
不動産ヒアリングシートとは、顧客との打ち合わせで確認すべき項目を事前にリスト化した質問表のことで、成約率向上に大いに役立つツールです。このシートを使うことで、顧客からの情報の聞き漏れを防ぎ、より効果的に物件提案を進めることが可能になります。
具体的には、顧客の希望するエリア、予算、間取り、入居時期などの基本情報から、ライフスタイルや将来の計画といった詳細な要望まで網羅するために活用するものです。また、営業担当者間で情報を共有する際にも有効で、チーム全体で顧客対応の品質向上にも期待できます。
不動産営業において、顧客のニーズを深く理解し、効果的な提案を行うためには、ヒアリングシートの活用が不可欠です。
不動産ヒアリングシートが重要な理由
不動産営業において、ヒアリングシートの活用が重要視される理由は主に以下の5つです。
- 顧客ニーズを正確に把握できる
- 顧客の詳細な情報を把握できる
- 必要な情報の聞き忘れを防げる
- ヒアリング精度のばらつきをなくせる
- 後から見返せる
1つずつ詳しく解説します。
顧客ニーズを正確に把握できる
不動産ヒアリングシートを活用することで、顧客のニーズを正確に把握し、的確な物件提案につなげられます。
不動産取引は非常に大きな金額が動くため、顧客にとって「人生で一度きりの買い物」となることも少なくありません。顧客が真剣に物件を比較検討している中で、ニーズを把握しないまま物件提案を進めてしまうと、「この不動産会社は自分のことを分かってくれていない」と感じさせてしまう可能性もあります。
ヒアリングシートを活用することで、顧客がどのような物件を求め、譲れない条件は何かを正確に把握することができます。また、質問を通じて顧客の隠れた希望を引き出すことができれば、より理想に近い物件提案ができ、成約率の向上も期待できるでしょう。
顧客の詳細な情報を把握できる
不動産ヒアリングシートを活用すると、顧客のニーズに加えて、より詳細な情報も正確に把握できます。
不動産取引では、顧客のライフスタイルや家族構成、収入状況などを理解した上で提案を行うことが重要です。例えば、「家族構成」「居住人数」「子どもの人数」「希望する部屋数」などの基本情報に加え、顧客の支払い能力も含めたヒアリングも求められます。
詳細な顧客情報を聞き出せれば、将来のライフステージの変化を見据えた物件や、住宅ローンを含めた支払いプランなど、顧客に寄り添った安心感のある提案が可能になります。
顧客に寄り添った提案は他社との差別化につながり、結果的に成約率の向上にもつながるのです。
必要な情報の聞き忘れを防げる
ヒアリングシートを活用すれば、重要な情報の聞き漏れを防ぎ、物件提案をスムーズに進められます。
ヒアリングシートがない状態で希望条件の聞き取りを進めてしまうと、どこまで確認したか曖昧になり、「聞いたつもり」で実際には重要な情報が抜け落ちてしまうケースも少なくありません。不動産業界では、このような情報漏れが成約の機会損失や重大なクレームにつながるリスクがあるため、細心の注意が必要です。
事前にヒアリングシートに確認項目をまとめておくことで、物件提案に必要な内容を確実に把握できます。また、実際の打ち合わせや物件内覧時には、顧客とプライベートな話に逸れる場面も多いですが、シートがあれば話をスムーズに戻せ、次に尋ねるべき項目も一目で確認できるため、効率よく情報を集められるでしょう。
ヒアリング精度のばらつきをなくせる
業担当者によるヒアリング精度のばらつきを防ぎ、誰が担当しても質の高い提案を行えるようになるというのも、ヒアリングシートが重要とされる理由の1つです。
不動産会社を訪れる顧客は、担当者を自ら選ぶことができないケースが多く、担当者による提案の差が顧客満足度に大きく影響します。例えば、「あの担当者は良かったけれど、私の担当者はあまりよくなかった」といった口コミが広まると、新規顧客が足を運びづらくなるリスクもあります。
ヒアリングシートを活用すれば、どの担当者でも一定の精度で顧客ニーズを把握し、安定した提案が可能になります。その結果、初めての来店でも安心して任せられる不動産会社としての信頼感が高まり、リピートや紹介にもつながる効果が期待できます。
後から見返せる
ヒアリングシートは、顧客から聞き出した情報を後から見返せる点で重要な役割を果たします。
打ち合わせ直後は詳細を覚えていても、時間が経つと重要な内容を忘れてしまいがちですが、シートがあれば顧客の要望や条件を後から確認でき、対応すべき課題を見落とすリスクを防げます。また、ヒアリングシートを見返すことで、当初の提案にはなかった新たなアイデアや解決策が浮かぶこともあり、提案内容の質を高める助けにもなります。
過去の打ち合わせ内容を記録しておくことで、長期的な提案や顧客ニーズに合った物件の紹介ができ、顧客から「この会社なら任せられる」という信頼を得やすくなります。
ヒアリングシートに盛り込むべき内容
不動産営業において、顧客の希望条件や顧客情報を正確につかむには、ヒアリングシートに盛り込む内容にも工夫が必要です。ここでは、ヒアリングシートに必ず盛り込みたい項目をご紹介します。
購入を考えたきっかけ
ヒアリングシートに「購入を考えたきっかけ」を尋ねる項目を入れることで、顧客の本音に近いニーズを把握しやすくなります。
この質問を最初に投げかけると、会話の流れも自然になり、顧客もリラックスして応えてくれるでしょう。「今回、物件購入を検討するきっかけは何かありましたか?」と尋ねると、「家賃を払うのがもったいないと思った」「今の住まいが狭く感じるようになった」「子どもの学校のことを考えたい」など、具体的な事情が見えてきます。こうした背景は、顧客に合った物件を選ぶ上で重要な手がかりになります。
また、購入の動機を深く知ることで、顧客の本当の優先事項が浮かび上がり、提案内容を絞り込みやすくなるのです。
希望条件
購入を考えたきっかけをもとに、さらに希望条件について質問を深めると、顧客の具体的なニーズが明確になります。
以下のような項目をヒアリングシートに盛り込むことで、顧客の要望に合った物件提案がしやすくなり、成約率アップにもつながります。
希望条件項 |
具体例 |
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立地 |
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間取り・広さ |
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周辺環境 |
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建物の設備 |
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物件の築年数 |
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このように、各条件に具体例を添えておくことで、顧客も自身の希望を整理しやすくなり、より詳細なヒアリングに近づくでしょう。
予算とローンの有無
物件提案をスムーズに進めるためには、顧客の予算やローンの有無を早い段階で確認することが大切です。特に「ローンを利用するか」「ローンの返済期間」「頭金をいくら用意するか」を確認しておくと、現実的な価格帯で予算に合う物件を提案しやすくなります。
ローンを組む場合は、無理なく返済できる範囲での物件提案が求められますし、必要に応じてライフプランを考慮した資金計画のサポートが必要なこともあります。自己資金に不安がある顧客に対しては、ローコスト住宅など手頃な価格で購入できる物件を紹介することが役立つでしょう。
予算やローンの予定を詳細にヒアリングすることで、顧客の予算に応じた柔軟な提案が可能になり、顧客も安心して物件の購入を検討できます。
現状の悩みや改善したいポイント
顧客が現在の住まいに抱えている悩みや不満を把握することは、理想の物件を提案するために重要です。
例えば、「今の家の日当たりが悪く、部屋が暗い」「設備が古く、使い勝手が悪い」「段差が多く、子育てや高齢者の生活に不安がある」など、具体的な問題点をヒアリングします。最初の段階では、顧客自身も具体的なニーズに気付いていないことが多いため、会話を通じて希望や課題を整理していくことが大切です。
住環境や設備に関する悩みをしっかりと確認し、その改善策を取り入れた提案を行うことで、顧客が理想に近い住まいを見つけやすくなります。
よく足を運ぶエリアや地域
顧客が頻繁に訪れるエリアや地域について聞き取ることは、潜在的なニーズを引き出すためにとても有効です。
例えば、特定のカフェや公園、ショッピングモールなど日常的に利用する場所があれば、その周辺地域へのアクセスがよい物件を提案することで、顧客の生活スタイルに合う物件を見つけやすくなるでしょう。また、希望エリアで理想の物件が見つからない場合でも、よく訪れるエリアを候補に入れることで、提案の幅を広げられ、早期成約の可能性が高まります。
顧客の行動範囲を把握することで、より顧客の生活にマッチした物件提案が可能になるのです。
購入・引越し検討時期
顧客が不動産の購入や引越しを考えているタイミングを確認することは、購入意欲や温度感を把握する上で欠かせません。
ヒアリングの早い段階で「いつ頃を予定していますか?」と尋ねることで、顧客の計画の具体性や真剣度を見極められます。具体的な時期が決まっていて、予算や希望条件も固まっている場合は、条件が合えば早期の成約につながる可能性が高くなります。一方、購入時期が未定だったり、先の予定である場合は、温度感が低いと考えられるため、じっくりとしたフォローが必要です。
また、引越しのタイミングについては、現在の住居の解約や売却スケジュールも考慮する必要があります。こうした情報を踏まえて計画的な提案を行うことで、顧客が無理なくスムーズに引越しできるようサポートできるため、安心して契約してもらえる可能性が高まるでしょう。
疑問点や不安点
不動産購入は大きな金額が動くため、顧客が抱く疑問や不安を解消することが成約率に大きく影響します。物件やサービスの提案後には、顧客の疑問点をしっかり聞き出し、その場で解消することが重要です。
例えば「住宅ローンの具体的な流れ」「購入後の修繕費用の負担」「エリアの治安や住環境」など、顧客が不安に感じやすい点についても丁寧に説明することで、購入スケジュールや入居後の生活を具体的にイメージしやすくなります。
また、質問が多いほど、紹介した物件への関心や購入意欲が高いと判断できるため、顧客が安心して前向きに検討できるようサポートすることも意識しましょう。
不動産の購入が初めての顧客でも、疑問点や不安点を1つずつ解消することで安心感を持ってもらい、自社で契約してもらえる確率が高まります。
ヒアリングシートの基本的な使い方
ヒアリングシートを効果的に活用するため、まずは基本的な使い方を知っておきましょう。
初回ヒアリングで必要な情報を得る
初回のヒアリングでは、年収や勤務先、勤続年数など、ヒアリングシートを活用して顧客の全体像を把握します。
ここで重要なのは、単に顧客の希望を聞き出すだけでなく、顧客が不利益を被らないよう、リスクに配慮した提案を心がけることです。例えば、住宅ローンについては、無理なく返済できる範囲での組み方を提案するのが望ましいでしょう。
不動産営業担当者は、単に物件を紹介するだけでなく、購入のメリットやリスクも含めた幅広い視点でアドバイスを提供することが求められます。ヒアリングシートで効率的に得た情報をもとに、顧客の人生設計を考慮したアドバイスを提供することで、顧客にとって納得感のある契約につながるのです。
優先順位を明確にする
不動産ヒアリングシートを活用して、顧客の希望条件を整理し、最終的に優先順位をつけることで、物件探しの方向性が明確になります。
まずは順番を気にせず多くの希望を出してもらい、その後、絶対に譲れない条件を上から順位付けしてもらいましょう。全ての希望条件を満たす物件が見つかるとは限らないため、優先順位を定めることが、どの条件を妥協できるかを判断する上で重要な指針になります。
また、家族全員で物件を検討する際には、どの条件が家族として最も重要かを明確にすることも大切です。例えば、通勤の利便性を優先するのか、子どもの学区を重視するのかによって、希望するエリアや条件が変わるため、全員が納得できる形での優先順位をつけることで、最適な物件を絞り込みやすくなります。
顧客に物件を比較してもらう
顧客は「駅近で安い物件がよい」など、相反する希望を持つことが多いため、希望条件に矛盾がある場合はその点を明確にし、各条件のメリット・デメリットを比較することが大切です。
例えば、駅近の物件は利便性が高い一方で、価格が高くなる傾向があります。逆に、価格を重視すると、駅からの距離が遠くなる可能性があるでしょう。これらの情報を提供し、どの条件を優先すべきかを顧客自身に考えてもらうことで、納得のいく選択をできるようサポートが可能です。
また、物件の比較はその場で即座に行うのが難しいため、自宅でじっくり検討できる資料を渡すことも大切です。
Facilo(ファシロ)を活用すれば、顧客専用のマイページに提案した物件情報をまとめられ、顧客はいつでもどこでも物件資料を確認できるようになります。さらに、閲覧情報の分析機能を使えば、効率よく追加の物件を提案することも可能です。
ヒアリングシートを最大限活用した営業術
ここまでは、ヒアリングシートの基本的な使い方をご紹介しましたが、他社との差別化を図るなら、ヒアリングシートを使いながら一歩踏み込んだ営業をすることが重要です。
事前のアンケート(問診票)を送る
内覧の申し込みを受けた際に、事前にアンケートを送付して顧客の希望条件を確認しておくと、より効果的な営業活動につながります。
例えば、「内覧にお申し込み頂きありがとうございます。よろしければ、事前のアンケートにお答えください。当日、希望条件に合った物件も合わせてご案内いたします」といったようにメッセージを添えることで、アンケートに協力してもらいやすくなります。
アンケートには、以下の項目を含めると効果的です。
- 希望エリア
- 予算範囲
- 間取りや広さ
- 必要な設備や条件(例:ペット可、駐車場の有無)
- 入居希望時期
これらの情報を事前に収集することで、顧客の要望から大きく外れた提案を避けられ、より的確な物件を紹介しやすくなります。
また、アンケートを通じて顧客のニーズを掘り下げておくと、潜在的な希望や懸念点も把握でき、内覧当日にその情報を活かして対応することもできます。
図や写真を活用する
ヒアリングシートに図や写真を取り入れることで、顧客の希望やイメージを具体的に把握しやすくなります。
例えば、希望する間取りや内装のスタイルを尋ねる際にサンプル画像を提示し、好みを選んでもらう方法があります。物件の立地や周辺環境の希望をヒアリングする場合は、地図や写真を用いることで、新生活をイメージしながら、どのような環境が理想的かを考えやすくなるでしょう。
ヒアリングの項目の中でも、設備や内装の仕様は、顧客と営業担当者との間で認識のズレが起きやすい部分です。例えば、「広いリビング」「大きな収納スペース」といった要望は、顧客や担当者によって基準が異なることが多いため、具体的な画像や寸法があると意識を統一しやすくなるでしょう。
内覧した日付や物件を紹介した日付を記録しておく
顧客とのコミュニケーション履歴を正確に記録することは、効果的な営業活動において欠かせません。
手帳やメールで確認することもできますが、ヒアリングシートに内覧日や物件紹介日を記載しておけば、一目で状況を把握しやすくなり、前回の連絡日を確認して適切なタイミングで追客ができます。顧客への対応記録をつけておくことで、定期的なフォローができるようになり、変化しやすいニーズや状況にも柔軟に対応しやすくなるため、成約率向上にもつながります。
クラウドサービスのFacilo(ファシロ)を活用すれば、顧客ごとに対応履歴や紹介履歴を一元管理でき、いつどの物件を紹介したかが一覧で確認可能です。さらに、社員であれば誰でもアクセスできるため、担当者が変わってもスムーズに引き継ぎが行え、顧客対応の質も維持しやすくなります。
提案した物件に対する反応や感想を記録する
顧客との信頼関係を築くためには、提案した物件に対する顧客の反応や感想をヒアリングシートに記録しておくことも重要です。
例えば「間取りは気に入ったが、駅から遠い」「リビングの広さは十分だが、収納が少ない」といった具体的な意見をメモしておくことで、次回の提案にさらに適した物件を選びやすくなります。
また、内覧に至らなかった理由も記録しておくと、似たような懸念を持つ顧客にも対応しやすくなり、ミスマッチの防止につながります。
こうしたフィードバックの蓄積は、目の前の顧客からの信頼を得られるだけでなく、「理想の物件を紹介してもらえる不動産会社」というイメージの構築も期待できるでしょう。
他社で内覧済みの物件もチェックする
顧客が他社で既に内覧した物件を把握することで、無駄のない物件提案ができるようになります。
最初のヒアリングの際に「これまでにご覧になった物件はございますか?」と尋ね、可能であれば物件名や特徴を記録しておくことで、顧客が既に検討から外した物件を再提案せずに済みます。
また、過去に内覧した物件の感想を聞くことも、顧客の好みや優先順位をさらに深く理解するのに有効です。例えば、「駅から近いが、間取りが希望と合わなかった」といった具体的な意見を参考にして、「駅からの近さよりも間取りの方が優先順位が高いですか?」といった、より踏み込んだヒアリングに繋げることも可能です。
こうすることで、顧客にとって自分の話をしっかり聞いてくれる不動産会社と思ってもらえ、成約につながる可能性が高まるのです。
顧客の不安を解消する
不動産の購入は多くの顧客にとって、人生の中でも特に大きな決断を迫られるライフイベントです。そのため、ヒアリングシートで顧客の要望や懸念を詳細に把握し、それに合わせた提案をすることが重要です。
例えば、住宅ローンの返済に不安がある顧客であれば、無理のない返済計画を立てられる価格帯の物件を紹介するというのも1つの手です。契約内容や手続きに疑問がある顧客に対しては、契約の流れを説明したり、購入までのスケジュールに余裕を持たせたりといった工夫ができるでしょう。
顧客の不安を一つひとつ取り除いていくことで、「この不動産会社なら安心して任せられる」と感じてもらえ、結果的に顧客満足度アップも期待できるのです。
不動産業界のヒアリングシートのテンプレート作成方法2つ
不動産業界でヒアリングシートのテンプレートを作成するには、既存のテンプレートを使用する方法と、クラウドサービスのツールを使用する方法の2つがあります。それぞれどのようなメリットとデメリットがあるのか、詳しく知っておきましょう。
エクセルなどで既存のテンプレートをダウンロードする
既存テンプレートを使ってヒアリングシートを作成する方法は、手軽に始められ、すぐに使える点が魅力です。自社のニーズに合わせてカスタマイズして印刷すれば、難しい手順を踏まずにスムーズに導入できるのも利点といえます。
ただし、紙媒体のヒアリングシートは、取り扱う件数が多いほど印刷コストが積み重なって経費がかさむ他、紙の紛失や誤廃棄による情報漏えいのリスクもある点は大きなデメリットです。また、顧客情報や物件データを紙で管理すると、情報の検索や共有に時間がかかり、業務効率が低下する可能性もあるということは念頭に置いておく必要があります。
クラウドサービスなどのツールを導入する
以前まで紙媒体が主流だったヒアリングシートですが、近年ではテンプレート作成ツールを導入する企業も増えてきました。
ツール上でヒアリングシートを管理することで、顧客から聞き出した内容をいつでも簡単に確認・分析できるのがメリットです。クラウド上のツールを使えば、どこからでもテンプレートをリアルタイムで編集でき、セキュリティ性も高いため、顧客情報の漏えいリスクを抑えられます。
さらに、MAツールや追客機能がついたサービスを組み合わせることで、ヒアリングシートの管理にとどまらず、顧客や物件情報の一元管理もクラウド上でできるようになり、業務効率の大幅な向上が期待できるでしょう。
導入費用がかかる点や、操作性への慣れが必要という課題はありますが、デジタルツールに不慣れな従業員でも扱いやすいシンプルな操作性のサービスを選ぶことで、スムーズに運用を始められます。
不動産仲介のヒアリングシート活用ならFacilo(ファシロ)
不動産営業で効率よく物件を提案し、成約率を上げるには、ヒアリングシートを効果的に活用することが重要です。
従来のエクセル管理に代わり、近年ではクラウド上で作成・管理できるツールが増え、より効率的に営業活動ができるようになってきました。さらに、提案物件の情報も一元管理できるクラウドツールを活用すれば、物件提案から追客までをスムーズに行え、迅速な対応が顧客満足度向上も期待できます。
Facilo(ファシロ)は顧客ごとに提案した物件の管理を簡単に行え、顧客がどの物件に関心を寄せているかを簡単に分析することも可能。ヒアリングシートを最大限活用し、成約率を高めたい企業にぴったりのツールです。
ぜひ一度資料をダウンロードして頂き、効率的な物件提案と成約率向上を目指しましょう。