【不動産仲介業者向け】追客メールの返信率を高めよう!業務に役立つ具体的なノウハウや例文を紹介
不動産仲介業における追客メールは、顧客の成約につなげるための重要な手法であり、来店率の向上にも影響します。
しかし、追客メールを送っても顧客からの返信が得られないことや、メールの作成・送信に手間と時間がかかるケースがよく見られます。
顧客への追客効果を高めるには、メールの内容の工夫や、顧客とのコミュニケーションを円滑にするツールの利用が有効です。
この記事では、追客メールの返信率を高める方法や、具体的な例文について詳しく解説します。
目次[非表示]
- 1.不動産仲介業におけるメールでの追客とは
- 2.不動産仲介業で追客メールが重要とされる理由
- 3.追客メールにおける主な課題
- 4.追客メールの返信率を高める方法
- 4.1.①スピーディーな初回メールの送付
- 4.2.②複数回の追客メールの送付
- 4.3.③差出人・件名を工夫する
- 4.4.④顧客にとってもらいたい行動の明記
- 5.返信率を上げる追客メールの例文
- 5.1.①客付け仲介の場合
- 5.2.②元付け仲介の場合
- 5.3.③メディア経由での新規商談獲得の場合
- 5.4.④既存顧客の場合
- 6.効果的な追客メールの作成ができる『Facilo』
- 7.まとめ
不動産仲介業におけるメールでの追客とは
追客は、見込み顧客や既存顧客に定期的にアプローチを行い、来店や成約につなげる営業活動です。
追客が必要となるシーンには、幾つかの種類が存在します。
代表的な例として、以下の2つのケースが挙げられます。
- 客付け仲介における、SUUMOやat homeといったポータルサイト経由反響への対応
- 元付け仲介における、売却一括査定サイト経由での売主反響への対応
またいずれの種類においても、顧客からの反応を得るためには、メールや電話、LINE、SMS(ショートメッセージ)、DM(ダイレクトメール)など、さまざまな手法を選択する必要があります。
なかでも特に「追客メール」は広く使われており、コストがかかりにくい手法です。
不動産コミュニケーションクラウド『Facilo(ファシロ)』の資料はこちら
不動産仲介業で追客メールが重要とされる理由
追客メールは、追客のなかでもコストがかかりにくい手法であり、継続的に顧客との接点づくりができます。
また、長期的なアプローチを実施でき、顧客への有益な情報の提供を行えるため、自社への信頼感を効果的に高められます。
不動産取引は慎重に検討する人が多く、受注まで長い時間がかかるため、顧客との接点づくりが重要です。
追客メールにおける主な課題
追客メールを行う際の主な課題としては、顧客からの返信率の低さやメール作成にかかる手間があげられます。
不動産取引における検討期間は半年間以上など長期化する傾向にあり、追客メールを送信しても、顧客からの返信が来ないケースもよく見られます。
そのようなケースでは、メールを送信するタイミング、または内容などに問題がある可能性があるため、適切な見直しが必要です。
また、顧客から反響が入るタイミングは多岐にわたるため、追客メールの作成に時間と手間を費やしてしまうと、メインの業務を圧迫してしまう可能性があります。
この課題を解消するためには、業務効率化につながる業務支援ツールの利用が有効です。
追客メールの返信率を高める方法
ここでは、追客メールの返信率を高める方法について詳しく解説します。
①スピーディーな初回メールの送付
顧客からの問い合わせがあった際、スピーディーに初回メールを送ることが重要です。
なぜなら、顧客が問い合わせする際には、1社だけではなく、複数の不動産仲介会社へ問い合わせをしているケースがほとんどだからです。
顧客のニーズが高まっている状態のときに、競合他社よりもいち早く初回返信をすると、成約率の向上が期待できます。
とはいえ、追客メールを作成して送信するには時間がかかるうえ、いつ問い合わせが入るかはコントロールできません。
そこで、追客メールのテンプレートを予め作成しておくことによって、より効率的なメールの送付が可能です。
テンプレートの利用は、メール作成にかかる工数を減らせるだけでなく、メールに一貫性を持たせられます。
②複数回の追客メールの送付
顧客フォローの漏れがないように、複数回の追客メールを送ります。
顧客が問い合わせやメールを忘れてしまう可能性も十分にあるため、メールを一定数送り続けてフォローすることが大事です。
客付け仲介(買い仲介)においては、物件提案数を増やすことが重要とされます。
顧客の条件に合った新着物件や注目物件が出てきた際や、またはすでに提案した物件に値下げなど価格更新があった際は、速やかに通知を行います。
複数回の追客メールを送付する場合は、不動産情報の一元管理と追客メールの自動化に対応したツールを利用すると効率的です。
忙しいときでも、手間をかけず長期的な追客が行え、顧客満足度や関心を高めた状態の維持やメールの送付にかかる負担を軽減できます。
③差出人・件名を工夫する
差出人と件名を工夫して記載し、メールの意図が理解しやすい内容になるようにします。
差出人が明確でないメールは、どのような人が対応しているか不安に感じる顧客もいます。そのため、社名と担当者名を明記するのが望ましいです。
件名には、問い合わせしたサイト名や物件名など、顧客が印象に残っている情報を含めるようにします。
④顧客にとってもらいたい行動の明記
電話や返信への誘導など、顧客に取ってほしい行動を明記します。
問い合わせだけで終わってしまう顧客もいるため、何をしてほしいかを伝えることで、その行動に移してもらいやすくなります。
提案内容だけではなく、顧客が行動することによって得られるメリットも加えると効果的です。
返信率を上げる追客メールの例文
ここでは、4つのシーンにおいて返信率を上げる追客メールの例文を紹介します。
①客付け仲介の場合
以下は、客付け仲介業者向けに送る追客メールの例文です。
顧客に対して積極的なサポートを示すことで、物件の見学や商談につなげることを目的としています。
件名 |
【内覧可能】「サイト名」でお問い合わせの「物件名」、まだご見学可能です! |
差出人 |
株式会社◯◯(会社名) ◯◯部、◯◯(担当名) |
本文 |
この度は「サイト名」を通じてお問い合わせいただき、誠にありがとうございます。
不動産の担当者◯◯です。
【お問い合わせ物件情報】
ご関心をお寄せいただいた「物件名」は、現在も空室がございます。
実際に空間をご覧いただき、その魅力を感じていただければ幸いです。
【行動を促す内容】
ぜひこの機会に「物件名」の見学をご検討ください。
ご希望の日時をお知らせいただければ、すぐにでも日程を調整いたします。
以下のリンクまたは、このメールに直接ご返信いただければと思います。
「物件見学の日程を設定する(リンクを設置)」
【顧客が問い合わせるメリット】
物件見学をご予約していただいた際は、実際の空間を体験し、その魅力を直接感じていただけます。
さらに、見学中は専任の担当者が物件の詳細や周辺環境について詳しくご説明いたしますので、より具体的なイメージを持つことが可能です。
お部屋探しをする際の判断材料として非常に価値があり、他の類似物件と比較検討する際の参考にもなります。
また、ご質問やご不安な点がございましたら、何でもお気軽にお尋ねください。
お客様の理想の住まい探しを全力でサポートさせていただきます。
今後とも、株式会社〇〇をどうぞよろしくお願いいたします。
〇〇(担当者名)
株式会社〇〇
電話番号
メールアドレス
|
②元付け仲介の場合
以下は、元付け仲介業者向けに送る追客メールの例文です。
業者間の信頼関係を強化し、新しい物件情報の提供を促すために有効です。
件名 |
【新物件情報】「地域名」の一戸建て、詳細はこちらでご確認ください! |
差出人 |
株式会社◯◯(会社名) ◯◯部、◯◯(担当名) |
本文 |
いつもお世話になっております。
担当の〇〇です。
ご多忙のなか恐れ入りますが、新規売り出し物件の情報をお届けいたします。
本日は、「地域名」に新しく売り出される一戸建て住宅の情報をお届けいたします。
【お問い合わせ物件情報】
上記物件は、「地域名」の〇〇に位置する一戸建て住宅です。
日当たりが良く、広い間取りを備えており、スーパーマーケットや飲食店などの周辺環境も整っております。
【行動を促す内容】
ご興味を持っていただけた場合は、詳細情報の提供はもちろん、物件見学の調整もさせていただきます。
以下のリンクよりお問い合わせいただけますと幸いです。
「物件詳細情報をリクエストする(リンクを設置)」
【顧客が問い合わせるメリット】
お問い合わせいただくことで、当物件だけでなく、この地域の他の物件情報や最新の市場動向についても詳細にご案内いたします。
これらの情報は、お客様がより良い不動産投資判断を行うための重要な判断材料となりますので、ぜひお問い合わせをご検討ください。
また、市場のトレンドを理解することで、将来的な価値の向上が見込まれる地域の物件選びに役立てていただけます。
何かご不明な点や特別なご要望がございましたら、お気軽に以下の連絡先までご連絡ください。
今後とも株式会社〇〇をどうぞよろしくお願い申し上げます。
〇〇(担当者名)
株式会社〇〇
電話番号
メールアドレス
|
③メディア経由での新規商談獲得の場合
以下は、不動産情報サイトを通じて物件に問い合わせた顧客に対し、新規商談を獲得するための追客メールの例文です。
顧客が興味を示した物件の追加情報や視察の提案を行うことで、顧客との関係を強化し、商談に繋げることを目的としています。
件名 |
【特別内覧案内】「物件名」の魅力を再発見!ご都合の良い日はいかがでしょうか? |
差出人 |
株式会社〇〇(会社名)◯◯部、◯◯(担当名) |
本文 |
先日は、不動産情報サイト「サイト名」から当社の物件「物件名」をご覧いただき、誠にありがとうございました。
担当の〇〇です。
【物件名】の追加情報をご用意しております。
ご関心をお持ちの物件について、以下の追加情報をお伝えいたします。
【お問い合わせ物件の追加情報】
この物件は、「◯◯」特有の景色を望むことができ、「◯◯」や「◯◯」も完備しております。
さらに、周辺環境が充実しており、将来的な価値向上にも期待できる点が当物件の大きな魅力です。
また、物件の魅力を直接体感していただきたく、特別に内覧をご案内しております。
【行動を促す内容】
◯◯様のご都合に合わせて、内覧の日程を柔軟に調整いたしますので、ご希望の日時をお知らせいただければ幸いです。
「内覧の日程を設定する(リンク)を設置」
【顧客が問い合わせるメリット】
内覧を通じて、物件の実際の雰囲気や詳細をご確認いただけることで、より深い理解とご満足を得られます。
また、お問い合わせいただくことで、他の類似物件やご興味に沿った新着物件などの情報を先行してご提供できます。
この機会に是非、◯◯様の理想の家探しを私たちと一緒に進めましょう。ご連絡を心よりお待ちしております。
今後とも株式会社〇〇をどうぞよろしくお願い申し上げます。
◯◯(担当者名)
株式会社◯◯
電話番号
メールアドレス
|
④既存顧客の場合
以下は、既存顧客に対して追客メールを送る際の例文です。
顧客が以前に興味を示した物件タイプやエリアに基づき、新しい物件情報を提供し、再度の商談や情報提供を目的としています。
件名 |
【再発見】「エリア名」で見つかった、◯◯様にぴったりな新物件! |
差出人 |
株式会社◯◯(会社名) / ◯◯部◯◯(担当名) |
本文 |
いつも当社をご利用いただき、誠にありがとうございます。
担当の◯◯です。
◯◯様が前回お問い合わせいただいた「エリア名」の近くで、素敵な新物件が出ましたので、ご案内させていただきます。
【お問い合わせ物件情報】
今回の物件は、ご希望の「◯◯」を備えつつ、自然光が豊富で広々としたリビングなどが特徴です。
◯◯様のライフスタイルや、以前のご要望に合う設計になっています。
【行動を促す内容】
詳細情報や物件の写真は、添付ファイルにてご確認いただけます。
「添付ファイル」
また、物件を実際にご覧になって、その魅力を体感していただける内覧を特別にご案内いたします。
内覧をご希望の際は、◯◯様のご都合に合わせて日程を調整いたしますので、以下のリンクまたはこのメールへの返信でご連絡ください。
「内覧の日程を設定する(リンク)を設置」
【顧客が問い合わせるメリット】
この新物件の内覧は、最新の設備やデザインをご体験いただけるだけでなく、ご自身の理想とする住まいを再確認する絶好の機会です。
さらにご質問や他の物件に関するご要望がございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。
今後とも、株式会社◯◯をどうぞよろしくお願いいたします。
◯◯(担当者名)
株式会社◯◯
電話番号
メールアドレス
|
不動産コミュニケーションクラウド『Facilo(ファシロ)』の資料はこちら
効果的な追客メールの作成ができる『Facilo』
『Facilo』は、追客メールの作成や物件検索にかかる準備作業の効率化や、煩雑なコミュニケーションの一元化を支援するクラウドツールです。
▼Faciloの特徴
- クラウドやAIなどの最新テクノロジーで追客にかかる準備作業を効率化
- 物件や周辺情報の一元化による情報の明瞭化で顧客体験の向上
- 顧客ログによる顧客の意欲やニーズの可視化で効果的な追客が可能
追客を効果的に行いたい方や、顧客とのコミュニケーションを円滑にしたい方は、お気軽にご相談ください。
まとめ
この記事では、追客メールの返信率を高める方法や例文について以下の内容で解説しました。
- 不動産業で追客メールが重要な理由
- 不動産業における追客メールの課題
- 追客メールの返信率を上げる方法
追客メールは比較的コストがかかりにくく、顧客との継続的な接点づくりが行えるため、自社への信頼感を高めるのに有効です。
追客メールにおける課題としては、顧客からの返信率の低さやメール作成に手間がかかる点があげられます。
追客メールの返信率を高める方法は、初回メールの迅速な送付や複数回の追客メールの送付、差出人と件名の工夫、顧客にとってもらいたい行動の明記などのさまざまな方法があります。
『Facilo』は、顧客が検索しやすい物件の表示機能と、提案にかかる準備を効率化する機能で、物件提案のスピード化ができるサービスです。
さらに、条件に合う物件を一斉に提案できる機能で、より多くの顧客に対する提案ができます。
『Facilo』の多様なサービス内容や活用方法について詳しく解説している資料を無料公開していますので、ぜひこの機会にご覧ください。