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不動産ポータルサイト活用法!メリット・デメリットから分かる選び方とは

自社で媒介契約をもらっている物件が増え、確実に成約につなげたい場合や仲介営業の効率を上げたい場合、不動産ポータルサイトの利用が不可欠です。

不動産ポータルサイトはインターネットの普及と共に登場し、現在に至るまで常に進化を遂げているため、サイトごとに特徴が異なります。

そこで導入にあたっては、各種機能やユーザーの傾向を精査し、どのポータルサイトを選ぶかを検討する必要があります。

この記事では、不動産ポータルサイトをこれから利用してみたいと考えている宅建業者や賃貸管理業者の人向けに、不動産ポータルサイトの概要と利用方法を分かりやすく解説します。


目次[非表示]

  1. 1.不動産ポータルサイトとは
    1. 1.1.不動産ポータルサイトの仕組み
    2. 1.2.掲載料金の目安
    3. 1.3.自社ホームページとの違い
  2. 2.不動産ポータルサイトを利用するメリット
    1. 2.1.アクセス数・物件数が多い
    2. 2.2.条件検索や比較がしやすく見込み客が多い
    3. 2.3.会社の存在を周知してもらえる
  3. 3.不動産ポータルサイト利用時の注意点
    1. 3.1.掲載料金がかかる
    2. 3.2.入力やメンテナンス作業に手間がかかる
    3. 3.3.複数の掲載により物件情報が埋もれてしまう可能性がある
  4. 4.不動産ポータルサイト掲載前に行うこと
    1. 4.1.掲載する不動産ポータルサイトを決める
    2. 4.2.会社の情報をまとめておく
    3. 4.3.反響対応の環境を整える
    4. 4.4.物件情報を整理する
  5. 5.不動産ポータルサイトの選び方
    1. 5.1.会社の強みとマッチしているか確認する
    2. 5.2.使いやすいサイトかどうか調査する
    3. 5.3.登録物件数が多い不動産ポータルサイトを選ぶ
  6. 6.不動産ポータルサイトを最大限に活用する方法
    1. 6.1.最寄り駅はできるだけ多く登録する
    2. 6.2.物件コメント、設備設定に力を入れる
    3. 6.3.物件写真にこだわる
  7. 7.不動産ポータルサイトの活用にはシステムとの連動がおすすめ


不動産ポータルサイトとは

不動産ポータルサイトとは、複数の不動産会社が登録し、それぞれの会社が物件情報を掲載するWebサイトのことです。

ポータルとは英語で「扉」や「入口」を意味しており、ユーザーはここに掲載された情報を入口として、各不動産会社とコンタクトを取ることができます。

以下では不動産ポータルサイトの仕組みや、自社ホームページとの違いについて紹介します。


不動産ポータルサイトの仕組み

不動産ポータルサイトには主に2つの役割があり、1つはポータルサイトに掲載した広告に関心を持ったユーザーから、直接自社に問い合わせてもらう役割です。

ほとんどの不動産ポータルでは、お問い合わせフォームや資料請求フォームから送信されたメッセージが、直接広告を掲載している不動産会社に届きます。ユーザーからの反響により、物件案内などの仲介営業に結びつけられます。

2つ目は、各不動産会社の自社ホームページへ誘導する役割です。ポータルサイトによっては、「取扱店舗紹介」ページなどから広告出稿元の不動産会社へのリンクが設置されています。

ユーザーが自社にコンタクトしてくれる重要な導線の1つとなっているため、上手に活用したいところです。効果的な活用方法については後述します。


掲載料金の目安

掲載料金は主に以下のパターンに大別されます。

掲載物件数ごとに月間・年間などで掲載料金が決まっているパターン(定額型)
掲載自体は無料または低価格に設定され、反響が来たら課金されるパターン(成果報酬型)

基本料金とは別に、半年ごとや年額など、一定のペースで料金を請求されるケースが一般的です。また、掲載枠の増減は自由に行うことができ、繁忙期と閑散期で予算を切り替えることも可能です。


自社ホームページとの違い

自社ホームページに広告を掲載することと、不動産ポータルサイトに広告を掲載することで大きく異なる点は、閲覧数です。

不動産ポータルサイトでは、広告宣伝やマーケティングに力を入れており、非常に多くのアクセスを集めています。大きな広告塔となっており、不動産ポータルサイトを利用することで集客につなげられます。

一度ユーザーから問い合わせ来てやり取りが進めば、ポータルサイトに掲載していない自社取り扱い物件を紹介することも可能です。



不動産ポータルサイトを利用するメリット

不動産ポータルサイトの活用には多くのメリットがあります。ここでは、代表的なメリットについて紹介します。


アクセス数・物件数が多い

不動産ポータルサイトには多くの不動産会社が登録しており、掲載物件数が非常に多く、ユーザーのアクセス数も多いのが特徴です。利用者が多いということは、より多くの人に物件を閲覧・検討してもらうことができます。

認知度の高い不動産ポータルサイトでは、自社ホームページだけでは難しい数の集客が可能です。


条件検索や比較がしやすく見込み客が多い

不動産ポータルサイトでは、利用者が効率的に物件を探せるようにさまざまな工夫がされています。エリアや沿線別に検索した上で、価格や条件を絞って閲覧するなど、充実した機能を活用できます。

問い合わせが来た時点で他の物件との比較検討ができており、比較的ユーザーの意思が固まっている傾向にあるため、成約につながる可能性も高くなるでしょう。

不動産ポータルサイトでの掲載情報を細かく設定することで、ユーザーの求める条件を把握しやすくなり、接客時にも役立ちます。


会社の存在を周知してもらえる

インターネット上には無数のWebサイトが存在するため、自社の独自サイトをつくってもなかなか見てもらえず、無数の情報に埋もれてしまう傾向にあります。

不動産ポータルサイトをうまく活用すれば、自社の存在をより広範囲のユーザーに知らせることができ、自社の物件を見てもらえるチャンスも増えるでしょう。

不動産ポータルによっては、広告料金を多く支払うことで上位にランキングしてもらえる場合もあります。備わっている機能をうまく活用することで、優先的に客付けしたい物件を確実に成約していくことが可能です。



不動産ポータルサイト利用時の注意点

一方、不動産ポータルサイトを利用する際にはいくつかの注意点があります。以下にポイントをまとめたので、利用前に確認しておきましょう。


掲載料金がかかる

不動産ポータルサイトの利用には料金が発生します。多数の反響を獲得するためにはできるだけ多くの物件を掲載したいところですが、掲載件数が増えるほど利用料金も高くなる傾向にあります。

物件数が多い場合は費用対効果を考慮した上で、登録する物件を調整するなどの対策が必要です。


入力やメンテナンス作業に手間がかかる

不動産ポータルサイトは入力項目が多く、細かい数字や法令に関連する専門用語も入力する必要があります。また、ポータルサイトによっては頻繁に更新作業を行わなければならず、事務作業の手間がかかることもあるでしょう。

本来はできるだけ多くの物件を掲載したり、物件ごとに詳細な条件を入力し、写真やアピールポイントにこだわったりすることで反響が得られやすくなりますが、その分時間がかかり、営業業務に支障をきたす可能性があります。入力の手間は情報の記載漏れにもつながり、正しい情報を掲載できずに他の不動産会社と比較され、信用度が低くなってしまうリスクも考えられます。

作業量と反響数のバランスを見ながら、適正な掲載件数や情報量を調整する工夫が必要です。


複数の掲載により物件情報が埋もれてしまう可能性がある

一般媒介契約を締結している物件の場合、複数の競合他社間で同じ物件が掲載されることがあります。ユーザーにとっては同一物件の掲載が多い背景が分からず、情報の信憑性が低く見えることがあります。

取り扱い物件や自社の魅力をアピールしづらくなるため、不動産ポータルサイトの反響を上げる工夫が求められるでしょう。



不動産ポータルサイト掲載前に行うこと

せっかく予算をかけるなら、しっかり反響が取れる不動産ポータルを選びたいものです。反響を成約につなげられるよう、以下のような点を押さえて準備しておきましょう。


掲載する不動産ポータルサイトを決める

まず、どの不動産ポータルサイトを利用するかを決定する必要があります。以下の点を参考に決めるといいでしょう。

  • 掲載料金が自社の予算に適しているか
  • 料金に見合った集客力があるサイトかどうか
  • 不明な点を問い合わせできるサポート体制が整っているか

場合によっては、複数のポータルサイトを組み合わせて利用し、より効率的に物件情報をアピールする方法も検討することをおすすめします。


会社の情報をまとめておく

不動産ポータルサイトに掲載を開始する際は、自社の紹介ページに掲載する写真やアピールポイントなどの情報が必要です。物件に興味を持ったユーザーは会社の紹介ページも閲覧することが多いため、会社情報を充実させることで反響に直結します。

また、信頼できる不動産会社かどうかの判断材料にもなります。宅建業の免許を取得していること、きれいで印象のよい写真、自社の強みなどを掲載できるように、時間をかけてまとめておきましょう。


反響対応の環境を整える

問い合わせを成約に結びつけるために、反響に対応できる体制を整えることも重要です。専用のメールアドレスを用意するなど、問い合わせを見逃さないように工夫しておきましょう。一般的に固定電話やFAX、カメラ、パソコンを準備しておくと一通りの対応が可能です。

また、問い合わせが来た場合の初動をどのように行うか、営業担当者に反響をどう割り振るかなど、ルールを決めておくことも必要です。不動産ポータルサイトの広告効果を測定できるように、問い合わせ内容や成約状況をデータベース化する方法も考えておくといいでしょう。


物件情報を整理する

不動産ポータルサイトでは、マイソクやレインズに記載する情報よりも、詳細な内容を掲載できます。あらかじめ掲載する物件の情報を整理しておくことが大切です。

物件写真を選定し、決められたフォルダやドライブに保存しておきましょう。また、反響が来た際すぐ返答できるように、物件情報を整理・共有しておくことも重要です。

不動産仲介業務を効率化するクラウドツールもあります。不動産ポータルサイトからの反響を無駄にせず、効率的に成約につなげるためにも物件提案を効率化できるシステムも検討してみてください。



不動産ポータルサイトの選び方

不動産ポータルサイトを最大限に活用するには、選び方も重要です。以下で紹介するポイントを押さえ、利用する不動産ポータルサイトを選ぶ際の参考にしてください。


会社の強みとマッチしているか確認する

不動産ポータルサイト選びでは、自社の特性や強みと合っているかどうかを考慮しましょう。不動産ポータルサイトを利用する主な目的は、成約を獲得することです。

全国展開のものからエリア限定のニッチなものまで、不動産ポータルサイトは多数存在します。自社のターゲット層と不動産ポータルサイトの利用者層が合っているかを確認して選ぶと、反響につながりやすくなるでしょう。


使いやすいサイトかどうか調査する

利用者目線に立って、使いやすい不動産ポータルサイトかどうかも重要なポイントです。賃貸と売買のどちらが得意な不動産ポータルサイトか、検索時の絞り込み機能にどのような特色があるかなどを確認しましょう。

例えば、家族構成から絞り込み検索できたり、通勤・通学時間から物件を検索できるなど、独自の機能を搭載したサイトもあります。また、各ポータルサイトの画面レイアウトを確認し、欲しい情報がすぐに把握できるか、見やすい掲載になっているか、実際に使ってみて確認することをおすすめします。


登録物件数が多い不動産ポータルサイトを選ぶ

不動産ポータルサイトを選ぶにあたって、一般的にシェア数が大きく、登録物件数が多いほど有利です。物件数が充実している方が、ユーザーにとって満足度が高く、より多くのユーザーが閲覧する傾向があるからです。「登録物件数ナンバーワン」などのキャッチコピーは、信頼につながる側面もあります。

一方、全国的に物件数が多いだけでなく、地元エリアの物件数が多い不動産ポータルサイトを選ぶメリットもあります。都道府県ごとによく使われるサイトの傾向が違う場合もあり、場合によっては都道府県ローカルの不動産ポータルサイトを検討するとよいでしょう。



不動産ポータルサイトを最大限に活用する方法

不動産ポータルサイトを使って反響を増やすためには、ユーザーの検索行動を理解し、どのように情報を盛り込めば検索されやすいか、そして自社にコンタクトしてもらえるかを押さえておく必要があります。以下のポイントに留意して、不動産ポータルサイトを最大限に活用してください。


最寄り駅はできるだけ多く登録する

近年ではどの不動産ポータルサイトも検索機能を充実させていますが、利用者は駅名や路線名をキーとして検索するのが基本です。

物件の最寄り駅として、できるだけ多くの駅を登録するようにしましょう。登録を怠ると、検索した際にヒットせず、閲覧される機会を逃してしまうかもしれません。

反響を得るには閲覧回数を増やす必要があります。登録可能な最大数まで駅名を入れるのがおすすめです。


物件コメント、設備設定に力を入れる

不動産会社の担当者が入力する物件コメントの内容は、反響率に大きく影響します。物件ごとの特徴やアピールポイントを、しっかり入力するようにしてください。担当者の物件に対する感想や、おすすめの理由を事実と組み合わせて記述すると効果的です。

また、細かな条件設定をして検索するユーザーも多いため、設備などの情報はできるだけ詳しく入力しておくようにしましょう。設備項目の充実度で、ユーザーの検索にヒットしやすくなります。さらに、細かく条件検索するユーザーほど具体的に検討している傾向があるため、反響につながりやすくなるでしょう。


物件写真にこだわる

不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)の調査によると、ユーザーが不動産会社を選ぶ理由の1位は「写真の点数が多い」ことです。この調査結果からも、写真が非常に重要であることが分かります。

主にユーザーが注目しているのは、リビングや物件の外観、キッチン、浴室、トイレの写真などです。ユーザーにとって有益な写真を選び、写真の質と点数もこだわって撮影するようにしましょう。

一般媒介物件で競合他社と同じ物件が並ぶ場合、写真のクオリティによって問い合わせ先の不動産会社が変わることがあります。ユーザーが見たいと思う写真を、大きくきれいな画像で提供するよう心がけてください。



不動産ポータルサイトの活用にはシステムとの連動がおすすめ

不動産ポータルサイトの利用は、集客数を増やす上で効果的な手法です。しかし、不動産ポータルサイトを利用することで、事務的な負担が増えたり営業担当者の作業が増えてしまったりすることも考えられます。

そこで、不動産ポータルは仲介業務を効率化するシステムの導入と組み合わせて活用するのがおすすめです。『Facilo(ファシロ)』は、主要なポータルサイトからの反響を取り込んで簡単に顧客情報を一覧化することが可能です。また、顧客用のマイページを作成し、『Facilo(ファシロ)』を通してさまざまな物件を提案することで提案された物件が一元化され、顧客の利便性が向上します。

さらにマイページへのアクセス状況から、顧客のホット度合いを見極めることで営業の生産性向上も見込めます。不動産ポータルサイトの活用で増えた見込み客をより確実に成約に結び付けるためにも、システム導入を検討してみてください。

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